春から大学生になったってよ
今年の4月から帝京大学の理工学部通信制課程に入学しました。
春から大学生になるってよ pic.twitter.com/dUt4qyiwuM
— m.coder (@_m_coder) March 24, 2022
動機など
どうして大学に入ろうと思ったのか
そもそもの話として、私は高卒です。高校も通信制の学校を卒業しており、経歴だけ客観的に見るとまあまあの落伍者です。
(このあたりの詳しい人生話は note の「1人の女性がエンジニアになるまで〜m.coderの場合〜」に書いてあります)
このような経歴なので「高卒」という学歴には多少なりともコンプレックスがありました。
コンプレックス自体は実務経験を重ねていく中で「あー学歴関係ないな」という考えには至ったのですが、逆に純粋に 「大学で勉強してみたい」 という興味が大きくなってきました。
また、今まで完全に独学でやってきたので、コンピューターサイエンスを体系的に勉強してみたいという気持ちも持つようになりました。
これが大学に入りたいと思った理由です。
なぜ帝京大学を選んだのか
ざっくり2つの理由があって、1つは「学費の安さ」、もう1つは「工学の学位がとれること」です。
CSの勉強ができる通信制の大学はいくつかあり、
- サイバー大学
- 北海道情報大学通信教育部
- 帝京大学理工学部通信制課程
などがあります。
この中で帝京大学は一番学費が安く、4年間で約80万円でした。
サイバー大学は卒業までの学費が約280万と高額なため候補外、北海道情報大学は「経営情報学」という情報+経済が組み合わさったようなカリキュラムだったため、少し興味と外れていました。
放送大学という選択肢もありましたが、取れる学位が「教養」のみだったため、「どうせならCSの学位を取りたい」と思い帝京大学を選びました。
なぜ今だったのか
なぜ今入ったのか、については大きな理由が2つあって、1つは仕事がリモートワーク中心になったことです。
幸か不幸かコロナ禍で仕事がリモート中心で回せるようになり、通勤時間などが削られたことによって家での時間に余裕が生まれました。
ぶっちゃけ通勤メインだった頃は「仕事終わって家に帰ってから更に勉強とか出来る気がしない…」と思っていたのですが、今なら仕事を終えて5分で大学の課題に着手することも出来るわけです。
「今なら大学に入れるのでは?」と考えられるようになったのが理由の1つです。
もう1つはかなり後ろ向きな理由で、実は今年に入って姉が急逝しました。今までの人生でおそらく一番精神的に辛い出来事でした。
このままではやばい沼に沈んでしまうという確信があったので、とにかくプライベートを忙しくして姉の死をあまり考えないようにしようという半分自暴自棄な気持ちで入学手続きを進めていました。この行動は正解だったと今は思っています。
このあたりのことは本筋とは関係ないので詳細は省きます。姉のことはそのうち書くかもしれないし、書かないかもしれないです。
大学に入る準備とか
通信制課程なので試験と呼べる試験はなく、軽い作文を求められる程度でした。
一番難易度が高かったのは「高校の卒業証明書の調達」と「健康診断書類の用意」で、特に健康診断は最速で「予約を取れるのが3週間後、結果をもらえるのはさらに1週間後」な日程になってしまい 「入学願書の提出期限に間に合わないのでは??」 という冷や汗が出る状況でした。結局大学の事務のかたに連絡して、健康診断書類だけ後から送る形にしてもらいました。
あとは私は応用情報の資格を持っていたので、入学後に大学に申請することで3科目計6単位を認定してもらえるのですが、これもなかなかに面倒で、IPAへ申請書を書いて合格証明をもらった後に、さらに単位認定願を書いて大学へ郵送する必要があったので途中で心が挫けかけました。(主に封筒と切手と書類の準備で)
みんなは計画的に書類を準備しような!
大学に入ってどうだったか
まだ勉強を始めて2ヶ月程度ですが、よかったところと微妙だなーと思っているところがあります。
よかったところ
リモート学習
基本リモートでの学習となっているので、通学の時間を取られないのがよかったです。今のところは土日+少し平日にやる程度で何とか課題についていけています。
強制的に勉強できる環境
基本的に必要に迫られないと勉強をしないタイプなので、大学で強制的に課題を用意されることで勉強を進められるのはよかったです。
学生という立場への様々な恩恵
学生の各種割引や特典が充実し過ぎていて、マジで学生ってすげーなと思ってます。
とりあえず GitHub Education を申請して GitHub Pro を使えるようにしてみました。他にも学習目的なら IntelliJ の各種IDEが使い放題らしいです。しゅごい。
あとは学習とは全く関係ないですが Spotify の学生プランに申し込んでみたりして、地味に恩恵を享受しています。
微妙なところ
学習環境
おおまかに動画やeラーニングで学習するメディア授業とテキストで学習するテキスト授業があるのですが、メディア授業と銘打っていながら課題がPDF文書1枚で出される科目があったりして、科目によって学習の質の差が大きそうな感想を持ちました。
また、学習用の学内システム(こういうのをLMSと呼ぶらしい。初めて知った)がお世辞にも使いやすいとは言えず、さらに今年システムの一部刷新が行われたらしく、教員側も慣れていないようでトラブルが多い印象でした。 (入学直後にアンケートにご協力くださいって言われたけど未だにどこにアンケートが置いてあったのか分からん)
講師陣との連絡の取りにくさ
通信制という性質上、仕方ない面もありますが、基本的にこちらから課題を提出するだけで、一切教員とのコミュニケーションが発生しない科目なども多くあります。下手をすると顔すら知りません。もう少し教員チームと気軽に質問などやりとりできる環境を整備してほしいなという気持ちがあります。
親切な講師の方は掲示板を設置などしてくださってますが、「今どき掲示板か…情報系なのに…」「Slackとか…導入しませんか…」という思いがどうしても勝ってしまいモヤモヤしています。
これから
ひとまず、提出したと思ってた課題が出せてなかったり課題の締切を勘違いしていたりして、早速I期とII期(1年がI期〜IV期に分かれている)の科目をいくつか取り損ねているので、次の期から本気出したいです。
今は「い、1年で20単位とれれば6年で卒業できるから…(震え声)」という低い目標を掲げて地道に頑張っていこうと思っています。
※学習の質が若干気になっている面もあり、もしかしたらそのうちシレッと放送大学あたりに編入しているかもしれないです。
大学入学を考えている人の何かの参考になればと思い、自分が履修登録した科目を以下に列挙しておきます。そのうち各科目の感想なども書ければ書きたいです。
履修登録科目
- 英語1
- 英語2
- 人間関係論
- 心理学
- 西洋史
- 社会学
- データサイエンス・AI入門
- 情報基礎I
- 基礎数学
- 論理数学
- 線形代数
- 微分積分1
- プログラミング1
- プログラミング2
- 情報技術基礎
- Web技術基礎
- 技術者倫理