きのこカンファレンスに参加してきました

2025/03/14

きのこカンファレンス

3/9(日)に開催された きのこカンファレンス にオフラインで参加してきました。

正式名称は「エンジニアがこの先生きのこるためのカンファレンス」で、いにしえの匿名掲示板時代からインターネットにいる人にはお馴染みの「この先生きのこるには」というミームをもじったものです。

登壇者が全員40代以上という珍しい縛りがあるカンファレンスで、わたしも去年40になったばかりなので個人的に注目していたカンファレンスでした。

3/8は前夜祭、3/9が本番で、わたしは3/9のみ参加してきました。

参加してどうだったか

ものすごく考えさせられる場面の多いカンファレンスだったなと思います。

普段のカンファレンスだと技術7割、それ以外3割みたいなイメージがあるのですが、今回のカンファレンスは人生9割、みたいな割合だなと感じました。とにかく登壇者の皆さんの今までの人生を感じるセッションが多く、それがすごく刺激になりました。

印象に残ったトーク

引き際は自分で決める!〜究極の選択と還暦で定年の無い企業に転職した話〜

定年後の働き方、というものをあまり深く考えたことがなかったのですが、「もし定年後に働く必要があれば、嘱託再雇用とかあるし、それでいいのかな」ぐらいのふんわりした理解だったのが、「もっと自分が老後どうありたいかを考えた方がいいのかも」と思うようになりました。

特に「嘱託再雇用はやることは変わらないのに給料がガクッと下がるのでモチベの維持が難しい」という話は、今まで自分になかった視点だったのでハッとしました。働き続けるのかそうじゃないのか、再雇用されるのか全く新しい道を探すのか、「引き際」を今からでも少しずつ考えていこうかなと思えるセッションでした。

なるよ!アクティブシニアエンジニア

micchieさんはDroidKaigi 2022のあらゆる変化を受け入れながら働きつづける 〜 介護・学業編を拝見し、以前から存じ上げていました。(学業をやりながら働き続けておられた話に「かっこいい!」と思ってその時のAsk the Speakerに押しかけました)

自分はICからマネジメントに移行していった(移行していっている)人間なのですが、micchieさんみたいにIC←→マネジメントを反復横跳びするような働き方に憧れると同時に、それをやっていくバイタリティが自分にあるのだろうか…などいろいろと考えながらセッションを聞いていました。

特に後半の「自分も家族も老いる、その時どうする」というくだりは、自身も「老い」を徐々に意識する年齢となってきているため、「老いは必ずやってくる、抗わずに受け入れる」「人生は短距離走ではなくマラソン」などの言葉は、そうだよなあと頷きながら聞いていました。

「働きママエンジニア」、看板もそろそろ畳みます! 無冠のわたし、これからどう先生きのこれる?

まず最初に驚いたのが「カンファレンスの直前にiPadが壊れたので全編手書き」という、その状況でスライドを完成させるプロフェッショナルさでした。すごい…そして手書きのイラストがかわいい…

内容としては40を過ぎてから初転職し、その後も母としてのライフステージの変化に合わせて働き方を変えてきたというお話だったのですが、「よし、母さん外資もやってみる!」で外資系企業に転職するエネルギッシュさに驚かされましたし、大いに笑わせていただきました。

中でも印象的だったのが、40前の時は一度転職に失敗したのに、時代の移り変わりによって「エンジニア35歳定年説」の風潮が薄れて、42歳の頃には逆に転職しやすくなっていた、というところでした。自身の年齢だけではなく時代の移り変わりによって世の中の風潮や転職のしやすさが変わっていく、という視点は、長い経験を積んできた方ならではだなぁと思いながら聞いていました。

おわりに

振り返ってみると女性の登壇者ばかり取り上げてしまいましたが、上記以外のセッションもどれも考えさせられましたし、それぞれの人の生きてきた軌跡が見えるようなセッションばかりでした。アーカイブが公開されたらぜひ見逃したセッションも見てみたいです。

ブログを書くと次回のきのこカンファレンスが開催される確率が高まる(かもしれない)と聞いたので、ぜひやってほしいという気持ちで書きました。運営の方たちお疲れ様でした!ぜひまたよろしくお願いします!


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Written by m.coder Android App Developer at Fuller Inc. Twitter Account