メンタルを病む原因と、症状
メンタルを病む原因は人によってそれぞれあると思う。いじめとか、家庭内の不和とか、仕事がきついとか、ハラスメントとか。それはたぶん人の数だけある。
じゃあその病む原因を取り除いたら症状は治まるのか? というと、そうとも限らない、と思う。
怪我に例えてみる
例えば道端の障害物につまづいて怪我してしまった人がいるとして、その障害物を取り除いたら、その後そこで怪我する危険は無くなるが、すでに怪我してしまった人の痛みがおさまるわけではない、というのは想像しやすいと思う。
もちろん怪我の程度が軽ければ、これ以上怪我を重くしてしまう原因さえ取り除ければ素早く症状がおさまることはあるだろう。でもそれはその人の治癒力によって治ったのであって、「原因を取り除いたから治った」わけではない。原因と症状は切り離して考えなければいけない。
メンタルもだいたい同じで、病む原因を取り除けたからといってすぐに症状がおさまるとは限らない。人によっては程度が重かったり、治癒力がひどく弱く(うつを悪化させやすい思考パターンをしている、など)て、ずっと症状に悩まされてしまう人もいると思う。特にメンタルは「こうしておけば治る」みたいな方法論が確立されていないので、余計にだ。
気をつけたいこと
そういう時に、「原因と症状は別物である」という意識を持っていないと、例えば本人が「周りに配慮をしてもらって原因を取り除いたのに良くならない、自分は弱い人間だ」と自分を責めてしまったり、逆に周りが「もう環境は良くなったはずなのに、なぜ治らないのか」みたいに本人を責めてしまうことがあるんじゃないかと思う。時にはそれ自体が症状を悪化させる要因にもなり得る。
なので、改めて 病む「原因」とその後の「症状」は別のものである
というのは、意識したいし伝えていきたいと思った。
おわりに
たぶん物理的な怪我と違って、メンタルの症状が良くなるまでの時間はかなり、それこそ桁が違うレベルで人によって違うんだろうなと思う。目に見えないし、何がどうなったら「良くなった」のかを評価しにくい。(うつの症状が治まったと思ったら躁状態になっただけだった、みたいなパターンもある)
あなたの状態と状況だったら寛解(症状がおさまること)まで何ヶ月ですー、とかわかるようになったらいいのにね。